幕末にに幼くして流行病で両親を亡くした兄弟が、強く、美しく、真っ直ぐに生きていく物語です。激動の時代が舞台なので、強くなければ生き残れない状況での兄弟の葛藤が心を打ちます。幼い2人があらゆる辛い経験や、死の危険にさらされても心を強く持って生き延び、逞しく成長してより魅力的なキャラクターになっていきます。

タイトルが士道なので、兄弟はやがて武士になるのですが、その武士としての生き様がとにかくかっこいいです。一度忠誠を誓った人を決して裏切らず、時に冷酷ささえ感じる程ですが、その武士道を貫き通す様にゾクゾクします。

絵のタッチも独特でまるで殴り書きしたような線ですが、味があり物語の雰囲気に合っていて引き込まれます。是非読んでいただきたい作品です。

回答者：20代 女性