【宝石の国】とにかく斬新な世界観と設定、そして綺麗過ぎるほどのキャラクターデザインが素敵 | おすすめ漫画感想

宝石の国(1)
著者: 市川 春子
ISBN:4063879062 / 発売日:2013-07-23
出版社.: 講談社

はじめ、この作品を試し読みした際、まるで、一昔前の最高傑作漫画「百億の昼と千億の夜」が蘇ったかのようなデジャヴュと衝撃を受けました。繊細な絵のタッチやキャラクターデザインは、萩尾望都先生のそれであり、作品内の世界観も、世紀末のデカダンスを描いているあたりがどうしても(いい意味で)だぶりました。

しかしこの「宝石の国」は決してそんな「パクリ作品」などではなく、しっかりとした設定や世界観、キャラが「宝石人間」というかなり逸脱した設定ながら、うまく人間味と個性を持たせているので、読者の心をしっかりと掴みます。地球に定期的に侵略してくる「月人」の表現も、神々しさがあるからこその恐怖を持たせたりしているところも秀逸です。

物語はほとんどちゃんとした説明もないまま、謎だらけの状況の中どんどん展開していきます。荒廃した未来の地球の謎、そして、最弱(正確には下から2番目ではあるが)の硬度の宝石人間であるダメ少年「フォス」の成長とが平行して語られる、なんとも綺麗で不思議で、そして「熱い」良作です。

回答者:40代 男性

宝石の国(1)
著者: 市川 春子
ISBN:4063879062 / 発売日:2013-07-23
出版社.: 講談社

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