眩しかった日のこと、そんな冬の日のこと。 | 本で出逢った感動の名言
フリーゲームのノベライズ化の作品です。
突然余命宣告をされ未来を断たれた主人公と、同じ境遇のヒロインが、生きる未来さえ持たずに旅をする物語です。「どこにも行けない」2人の960kmの旅。22歳で未来を断たれたヒロインはその旅で自らの人生を終えます。
10年もの空虚な時間を過ごしてきたヒロインの唯一つの我儘、それを望む形で締めくくられるたった17日間の、だけどヒロインにとってはとても長い旅路。主人公は海へと入っていくヒロインに向かい、引き止めて欲しいか否かと聞きます。ヒロインは「……さあ……どっちだろうね……あはは、よく分からないね」と答えます。
命の死については色んな作品が取り上げ、様々な感想があると思います。この作品もその例に漏れず、色んな感じ方があると思います。
ですが私はこの一言、「眩しかった日のこと、そんな冬の日のこと」この一言に主人公とヒロインが旅した17日間の全てがあるのだと感じて泣いてしまうのです。
回答者:20代 男性
本で出逢った名言・名セリフ
眩しかった日のこと、そんな冬の日のこと。
ナルキッソス より
あわせて読みたい