赤肉団上に一無位の真人あり | 本で出逢った感動の名言
赤肉団とは、人間の肉体そのもののことです。この肉体の中に、なんとも相場のつけようのない、価値を推し量ることのできない、ひとりの真人がいるということを言っています。
真人とは、仏様のことです。真人は、男でもなく女でもなく、王様でもなく奴隷でもなく、社長でもなく社員でもなく、位のつけようもない仏性を持っています。
わたしたち人間は、お金持ちの家に産まれた人もいれば、貧乏な家に産まれた人もいます。また、元気に五体満足で生まれた人もいれば、障がい者として生まれた人もいます。有名大学をでた人もいれば、中学を卒業してそのまま就職した人もいます。
しかし、この肉体の中には、そんなことを一切離れた主体性が存在するということを、この言葉が教えてくれました。人間、一皮むけば誰もが平等だ、という民主主義の本質に気づかせる言葉に感動しました。
回答者:30代 男性
本で出逢った名言・名セリフ
赤肉団上に一無位の真人あり
臨済録 より
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