きっと、人はいつも、それぞれの光を捜し求める長い旅の途上なのだ。 | 本で出逢った感動の名言
作品タイトルにもある「長い旅の途上」をいう一文を含む、このエピソードは作者の友人である親子を描いたものです。彼らは南東アラスカに住むクリンギット族で、母のエスターは欧米による同化政策の下、激動の時代を過ごし、また息子のウィリーはベトナム戦争で自殺を図るほどの心に深い傷を負った、作者と同年代の友人です。
作者とウィリーは雄大なアラスカの星空の下、同じ時・空間を共有しているのですが、そこで静かに祖先に祈るウィリーの姿に作者は感銘を受けます。悠久なる自然とそれを巡る人々の物語。人生は自分の力だけでは抗うことができないこともあるけれど、それでも希望を持って生きる人々の美しさが、アラスカの雄大な情景と結び付き、終わりも始まりもない物語に光を照らす素敵な言葉です。
回答者:30代 女性
本で出逢った名言・名セリフ
きっと、人はいつも、それぞれの光を捜し求める長い旅の途上なのだ。
長い旅の途上 より
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