ねえ、愚かなほどに、愛してしまう。 | 本で出逢った感動の名言
脚本家、野島伸司の書く恋愛小説です。ファンタジーを織り交ぜ、テンポよく進む本文はさすがの一言に尽きます。主人公が恋をした女性は、かつての恋人を事故で亡くしてしまった人。
届かない思い、叶わぬ思い、その中で主人公の発するこのセリフはなんとも痛く、悲しいです。彼女を愛し、それでも心はここにない。叶わないこと、愚かであること、それは頭で理解していても止められない。「ねえ、」がさらに哀愁さを演出します。問わず語りとも、彼女に向けて空気をさまよう独り言ともとれます。
愚かなほどに愛するとはどういうことだろう。自分に置き換えてみても、わかりません。愚かなほどに、まっすぐに、彼女を愛する主人公の気持ちが伝わる作品、セリフだと思います。たくさんの本を読んできましたが、最も印象に残った場面です。
回答者:20代 女性
本で出逢った名言・名セリフ
ねえ、愚かなほどに、愛してしまう。
スコットランドヤード・ゲーム より
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