どこにでもいるような中流階級のアメリカ人が主人公の話で出た名言です。妻との離婚や遺産相続を切っ掛けに自分の世界に破滅的にのめり込んでいくストーリー展開には目を見張る中、この言葉は金があっても妻もいない環境へと転落した主人公の精神的自由を求めた本能の言葉のように感じます。

衝動的な欲望のかりたてを経験した主人公だからこそ語れる本質的な言葉に、非常に共感させられました。一億総中流社会も最早崩壊して、貧困層と富裕層の格差社会が進展している世の中で、人の心を潤わせるには忘れてはいけない信条のように感じます。

皆が心や熱意より金に目を暗ませるようになれば、日本社会も今よりもさらなる崩壊を迎えてしまうのは必至だと考えます。

回答者：20代 男性

本で出逢った名言・名セリフ

金がいくらあったって関係ない。人生、情熱を注げるものがなけりゃ生きるに値しません。

偶然の音楽 より