それまで私は、「エゴ」とか「エゴイズム」という言葉はとても汚らしく、ずるくて嫌なものだと思っていました、一般的に考えられているように。この「フラニーとゾーイー」の中の一文を読んだ時は衝撃でした。全く今までと違う新しい視点が私の中にもたらされた瞬間でした。

そうか、エゴとは本来汚いものではなく、自分の意志、すべきことがはっきりとしているなら、それは他人を傷つけたり貶めたりするはずはないのです。エゴは、一つの目標、ゴールに向かうまでの強く美しい意志の道なのだと思います。ただ、それを実践することはすごく難しいのです。

強く、「本当のエゴを発揮する」こと。何かをしたいと思っても、本当にそれがしたいのか、どうすべきなのかわからなくなった時、私はいつもこのセリフを思い出します。

回答者：30代 女性

本で出逢った名言・名セリフ

本当にきみが知りたいのなら言うけれど、ぼくの考えでは、この世の汚さの半分までは、本当のエゴを発揮しない人たちによって生み出されているんだ。

フラニーとゾーイー より