あたしをたたいたママの手のひらは、どれだけ赤くなっていたんだろう。 | 本で出逢った感動の名言
この言葉は自分が小さいころ、親から虐待をうけて育ち、結婚して子供ができ自分がされてきたことのある虐待を我が子にしてしまうという話です。
外にでると子供はたくさんの事をしでかします。その中でたまった我が子への不満が募り我が子に手をあげてしまう。母親は虐待という認識がないため叩くことにためらいがありません。自分が子供のときにされてきたことと同じだからです。ただ、子供のときと違うのは叩かれる側ではなく、叩く側になってしまったこと、その痛みの違いは自分の小さいころの記憶にはないと気付いたときに思った言葉です。
叩かれていたころは体にあざができてそれが今は我が子にある、でも叩く側になった今、自分の手のひらの赤みは小さいころの自分の記憶にはないのです。自分の母親はどれほど手のひらが赤くなったのか、心の中で問いかけているのかもしれません。
自分もいつかは我が子を心の底からいとおしく思える日がくるのかと考えがかわることができたこの母親は、少しでも我が子への暴力は減っていくのではないかと感じます。
回答者:20代 女性
本で出逢った名言・名セリフ
あたしをたたいたママの手のひらは、どれだけ赤くなっていたんだろう。
きみはいい子 より
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