生きている限り、愛は離れていく。避けがたく、そのときは訪れる。けれども、その愛の瞬間が、いまある生に輪郭を与えてくれる。… | 本で出逢った感動の名言
大抵の人々は、愛だの恋だのは面倒なものだということを知っています。それを知っていながらもまた同じことを繰り替えてしてしまう学習能力のないものだと思います。
この本は、そのことに気づいていながらもまた本当に生涯愛していけるかわからない人と結婚していく話です。私はそこが好きだなと思い読み進めていきました。私にとって恋愛は相手の罪を一緒に背負うことのできるものだと考えています。
世の中には嘘をついてまで相手の人を手放したくないときがあると思います。中にはその嘘に気づいていながらも一緒にいる人だっていると思います。それって結局、相手の罪を一緒に背負っていることだと思うんです。セックスレスに悩みながらも一緒に居続ける人、結婚間近に相手の気持ちが自分のもとにあるのか不安になってしまう人、その人たちの小さな罪(失ったもの)とそれを犯してしまった後でも二人の間に残っている信じられるもの、そのカケラを拾い集めることによって一緒にいる幸せに気づける、そのことに気づかせてくれた言葉だったのでここ部分が好きです。
回答者:20代 女性
本で出逢った名言・名セリフ
生きている限り、愛は離れていく。避けがたく、そのときは訪れる。けれども、その愛の瞬間が、いまある生に輪郭を与えてくれる。分かり合えない二人が一緒にいる。その手を握り、抱きしめようとする。失ったものを取り戻すことはできない。けれども、まだ二人のあいだに残っていると信じることができるもの、そのカケラをひとつひとつ拾い集める。
四月になれば彼女は より
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