食べるものも食べず寝るのも忘れて、この陶酔の時間に、はまり込んでいってしまったがために、あるときは書庫のなかで倒れ、とう… | 本で出逢った感動の名言
日本の近代史の歴史学者、磯田道史氏が記した無名の先人達が残した名言集をまとめたこの本の序の言葉に感動しました。難解な歴史書を読み解く事が、好きで好きでたまらなく、まさにこれが著者にとっての生き甲斐であるようで、序に書かれた言葉一つ一つに生のエネルギーをとても感じました。
果たして自分にとってこれほどの生き甲斐は何か、寝食を忘れ身体をこわしても好きなこと、宇宙の彼方にいけるほどの感動をおぼえる瞬間とは、自分にとって何だろうか…。
この著書そのものは、まさにタイトル通り、先人達の叡智を集結したものであり、読みすすめているうちになるほど、こういう考え方もあるかと参考にはなりますが、私は本題よりも序の言葉のように、著者、磯田道史氏のような好きなことに陶酔しながら仕事そしている生き方が、うらやましくもあり、目標です。
せっかくこの世に生まれたのですから、自分の感動したことや感性を大事にしそれを貫くような生き方をしたいと思わされました。
回答者:40代 女性
本で出逢った名言・名セリフ
食べるものも食べず寝るのも忘れて、この陶酔の時間に、はまり込んでいってしまったがために、あるときは書庫のなかで倒れ、とうとう図書館から救急車で病院に搬送されてしまったこともある。しかし、これが好きなのだから仕方がない。古めかしい書物のなかに、無名ながらこれは素晴らしいと思える人物に出会ったとき、宇宙の彼方までいけるほどに深遠な哲学的な言葉に触れたとき、ぶったおれるくらいの感動をおぼえる。
日本人の叡智 より
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