自分と彼らとの間には、虚偽の膜が、かかっている。 | 本で出逢った感動の名言

恩讐の彼方に・忠直卿行状記 他八篇
著者: 菊池 寛
ISBN:4003106318 / 発売日:1970-12
出版社.: 岩波書店

本で出逢った名言・名セリフ

自分と彼らとの間には、虚偽の膜が、かかっている。

忠直卿行状記 より

そのセリフに感銘を受けた理由

「虚偽の膜」という言葉が面白いと感じたため、選びました。この言葉にとても共感しました。実際生活でもしばしばこの膜を経験しているように思いました。周囲の人となんだか分かり合えないこと、知りたいと思って近づけば近づくほど益々わからなくなってしまうことが多々あって、「これはいったい何だろう」と思っていました。

しかし、この小説に出会って、「虚偽の膜」という言葉を知って、「私の表現したかった感情は、まさにこれなんだ」と思い、実感しました。菊池寛の小説がとても好きなのですが、それは人間らしさが描かれているからだと思います。

もちろんこの作品もそうです。自分と他者とどうしても分かり合えない部分、なんだか自分だけ群れになじめず孤独な状況をよく表せる言葉として「虚偽の膜」に出会ったことは、非常に意味があったと思います。この作品に出会えてよかったです。

回答者:20代 女性

恩讐の彼方に・忠直卿行状記 他八篇
著者: 菊池 寛
ISBN:4003106318 / 発売日:1970-12
出版社.: 岩波書店

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