わたしたちが生きることからなにを期待しているかではなく、むしろひたすら、生きることがわたしたちからなにを期待しているかが… | 本で出逢った感動の名言
この『夜と霧』はユダヤ人の精神科医ヴィクトール・E・フランクルのアウシュビッツでの出来事を心理的アプローチをして書いた本です。アウシュヴィッツでの凄惨な生活の中で、収容された人々の内面を細かく描写しています。
この本は最初にフランクルが体験した生活を事細かに描いており、まず収容所での生活を読み手に想像させてくれます。それから人々がどのように生きる目的を探していくかを丁寧に描かれています。中でも、上記の言葉に私は、胸を打たれました。
自分の人生の価値や意味というものを誰しも一度は考えたことがあるのではないでしょうか。私は、その問いが何度も頭に浮かぶことがあります。普通に生活ができている、あるいは何かが足りない、または苦しい時が多いなど様々なことが起こります。そしてこの言葉を目にし、はっとしました。
私が生きる意味を求めるのではなく、私の人生が私に期待しているのです。今、漫然を受け取っている日常の様々なことが私の人生の期待から起こるものであると考えると、ならば何を期待されているのか、何を行えばいいのかと行動的になりました。
また、苦しい時も悲しい時も、これが私の人生の望みであり、私個人では操作ができないものであり、私の最後の時にその正解に会えるのだと考えると、全てに耐えることができました。まさに私の人生を変えてくれた言葉であり、また人生に悩んでいる方に見てもらいたい言葉です。
回答者:20代 女性
本で出逢った名言・名セリフ
わたしたちが生きることからなにを期待しているかではなく、むしろひたすら、生きることがわたしたちからなにを期待しているかが問題なのだ、ということを学び、絶望している人間に伝えねばならない。
夜と霧 新版 より
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