自分のお店で飯を食べていくために | [書評]自由であり続けるために、僕らは夢でメシを喰う―自分の店

自由であり続けるために、僕らは夢でメシを喰う―自分の店
著者:
ISBN:4921132097 / 発売日:2003-07-01
出版社.: サンクチュアリ出版

夢で飯は食える

自分の好きな場所で自分の好きなことで生きていくために何でもありだと教えてくれる本。

何にもない状況から、自分のお店を持つために順を追って教えてくれます。常識を逸している部分もあります。それを面白おかしくと解釈するのではなく、本当に人生何でもありだと気づけば人生が変わる。とてつもない発想を与えてくれます。

世界一カッコいいお店を作り上げていく。そんなワクワク感を刺激してくれます。本書では、真面目に世紀末レストランバー・アベシパークを作り上げています。

最低これだけあればできる

例えば、メニューにスパゲティミートソースを出す場合、麺・ソース(インスタント)・パルメザンチーズ。最低これだけは必要だね。

最低だけど、これで軽食屋さんはできます。もちろん最低ですが。最低ながら、発想としてなんでもありだと気づきます。一度例を提示されるとその例から広がります。そのまず第一歩を様々な題材を様々な角度から捉えてアドバイスをくれます。

資金調達のやり方についても非常識ながらなんでもありな例を提示されているので笑えながらも頭が柔軟になっていきます。特にクレイジープランは大笑いできると思います。目的に合っていればなんでもあり。そんな気持ちにさせてくれます。

コンセプトづくりから経理まで

お店を持ちたい!生き方を変えたい!そう思った時から、どんな考え方をしてお店づくりをしていくべきか。

それこそスタートラインから丁寧に、時には厳しく教えてくれます。誰にどんな挨拶をしていくべきか、事業計画書の作り方、お店づくりの段取り。なかなか経験できない部分や発送できない部分を時系列で解説してくれます。

細かいところでは、仕入れ先の考え方など、痒くない所にも手が届きます。また、軌道に乗るための施策や、お店をやる上で絶対に欠かせない経理まで、どうして必要なのかを踏まえて教えてくれます。

ただし、経理やマーケティングは他の専門書で補足が必要です。それでも、発想のネタになります。

これからお店を始めたい人や、壁に当たっている人にお勧めの一冊です。

自由であり続けるために、僕らは夢でメシを喰う―自分の店
著者:
ISBN:4921132097 / 発売日:2003-07-01
出版社.: サンクチュアリ出版

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