自分の給料の価値、分かっていますか? | [書評]僕たちはいつまでこんな働き方を続けるのか?


給料はどう決まる?

唐突ですが、あなたは自分の給料に満足していますか?

「満足していない!」

という方が大半だと思います。

では、あなたは自分がもらっている給料が、なぜその額なのか、ということをしっかりと把握していますか?

本書では、給料は「必要経費方式」と、「利益分け前方式」に分けられるとしています。

「必要経費方式」とは、ちょうど子供がもらうお小遣いのようなもので、「この額面で生活費を工面し、将来への備えとしなさい」と与えられてる「経費」が給料なのだという考え方です。

「利益分け前方式」とは、自分の出した結果によって、給料が増減する方式です。

現代の日本企業の多くが「必要経費方式」で給料を決めています。つまり、会社からお小遣いをもらっているのです。そしてこれはあなたが仕事で結果を出したかどうかは関係ありません。いくら仕事を頑張っても給料は増えないのです。

どうすれば給料を増やせるのか

では、どうすれば給料を増やせるのでしょうか。

何度も繰り返しますが、給料がいくらになるか、その基準金額を決めているのは「労働力の価値」です。(中略)そして、労働力の価値は「積み上げ」によってのみ変えることができます。

つまり、会社から与えられたノルマを必死で達成するだけの仕事をいつまでも続けても、給料は上がらないということです。

仕事をする上で、自分の価値として提供できるようなスキルや経験を積み上げられているか。それが重要なのです。

そうした「労働力の価値」を高めることができれば、給料の高い会社への転職も可能になります。

ラットレースから抜け出そう!

何も積み上げない働き方は、回し車の中、同じところをくるくる回り続けるネズミと同じです。そのままではいつまで経っても苦しい働き方から抜け出すことはできません。

しっかりと「労働力の価値」を高めるにはどのような働き方をすればいいのか。その方法が本書には書かれています。

毎日、辛い辛いと言い続けるだけの働き方は、もう辞めましょう。本書は、そんな生活から抜け出す為の最初の一歩になります。


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