【書評】恋愛も絡めつつ、情報社会の問題を率直にテンポよく展開していて読みやすい! | 図書館戦争(シリーズ4冊+別冊2冊)

図書館戦争 図書館戦争シリーズ
著者: 有川 浩
ISBN:4043898053 / 発売日:2011-04-23
出版社.: KADOKAWA/角川書店

今後の現代であり得る、または既に起きているであろう問題を、恋愛を絡めつつも率直に、且つ分かりやすく描いています。情報社会となった今、その情報をどう扱っていくのか、また自分たち社会に生きている人間が国のトップの言うことだけを鵜呑みにし、見て見ぬ振りをするだけで良いのか、そんなことを考えさせられます。

政治家、または社会的に地位の高い人間が、自分に都合が悪いからと言葉や単語をどんどん封じていく。それが正しいのかを考えもせずに、便乗したように「教育に悪い」「本のせいだ」「音楽のせいだ」と自分のせいで悪くなったことを、あくまで『他人のせいだ』と宣うおかげで、どんどん自分の首を絞めていることにも気づけない。決められた出来事を只々受け入れ、考えもせずに「賛成」と手を挙げるだけの世界は、果たして本当に他人のせいで悪い方に向かっているのか?

考えを持たないことはそれだけで罪になりえるんじゃないだろうか。とあくまで私がこの本を読んで考えた出来事ではありますが、中学生の頃に読みふけり今でも楽しく読める、そして考えることができるそんな本です。普段只々黙々と過ごしてしまうことがありましたが、この本を読んでから考える、そして声に出す、と言うことの重大性を思い知らせれました。

回答者:10代 女性

図書館戦争 図書館戦争シリーズ
著者: 有川 浩
ISBN:4043898053 / 発売日:2011-04-23
出版社.: KADOKAWA/角川書店

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