【書評】苦しみに飲まれず自分を客観的に捉え、人生に建設的アプローチをする契機が掴めます | 毒になる親 一生苦しむ子供


原因不明の精神的・肉体的不調に苦しんでいるとき、その原因が自分の性格やものの考え方にあるのではなく、過去に親から受けたストレスによるものであると気づかせてくれた本です。

常に抑圧されているような気分を感じ、自分はどうして生まれつきこうした性質なんだろうと思っていましたが、この本を読んですべてが氷解しました。自分で持て余している自分の性質が、実は自分で作ったものではないことがわかりました。

また、自分と同じように親に苦しめられた人々の具体例がたくさん載っていることで、人間の精神はどのようなストレスにどう反応するのかがよくわかりました。

出口のない苦しみが一生続くものと思っていましたが、精神的不調にどのように対処していけばいいかが具体的に提示されていて、光明が見えた気がします。一朝一夕に乗り越えられるものではありませんが、自分の悩みを客観的に捉えることができたことは大きな進展です。

多くの人は自分の苦しみの根源が親であることに気づいていないかもしれませんが、この本は自分や親をしっかり見つめる契機になってくれました。

回答者:30代 女性


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