【書評】本来とっつきにくい内容ですが、文章が面白いSF作品 | Self-Reference ENGINE(セルフリファレンスエンジン)
私が最も影響を受けた小説があります。それは、芥川賞作家・円城塔さんの『Self-Reference ENGINE』です。
この作品は、SFということになっておりますが、私が影響を受けたのはそういった面ではありません。事実、私は理系の人間ではありませんので、分かりにくい部分もありました。しかしそうではなくて、私は「文体がふざけている」という、そのただ一点にとても興味が惹かれてしまったのです・・
最初は、友人・知人へのメールを送信するにしても、そのように「真面目にふざけている感じ」を醸し出そうと考えてもなかなか上手くいかないもの。それでも、繰り返し円城塔作品を参考にして「真面目にふざけている感じ」を出そうと頑張っていると、自然に「真面目にふざけている感じ」が身についてくるものですから、大変驚きました・・
今では、友人・知人から「ふざけている(面白い)」と褒めてもらえる程度にはなりました。そういった面で、大変役に立った作品でした。
回答者:30代 男性
あわせて読みたい