【書評】統合失調症について参考になりました | 風の音が聞こえませんか

風の音が聞こえませんか
著者: 小笠原 慧
ISBN:4043705034 / 発売日:2010-10-23
出版社.: 角川書店(角川グループパブリッシング)

この『風の音が聞こえませんか』というタイトルの小説を手にとった時、私には「統合失調症」患者さんへの偏見がありました。しかし、この本を読み進めるにつれて、統合失調症の方々が一体何に悩んでいるのか・・その一端を知ることができた気がするのです。

この本の作者「小笠原慧」さんは、現役の精神科医です。その経験を基にして書かれた小説だそうですから、確かに内容に信憑性があるのです(小説として脚色された部分があるとはいえ)。そして、統合失調症の患者さんでも(精神を病んでいる方でも)悩みながら恋愛ができるのだな、と多くの人々の偏見を取り去っていくきっかけになるのではないか・・そういう期待を抱かせてくれる小説だったと思います。

少なくとも、統合失調症という病気について、実例的に理解を深められる側面がある本です。ネット上で、無機質な説明を眺めていても分かりにくい部分がありますが、この小説は大変参考になりました。

回答者:30代 男性

風の音が聞こえませんか
著者: 小笠原 慧
ISBN:4043705034 / 発売日:2010-10-23
出版社.: 角川書店(角川グループパブリッシング)

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