仕事の成功の秘訣は朝型人間? | [書評]朝4時起きの仕事術―誰も知らない「朝いちばん」活用法


夜遅くまで起きるなんてナンセンス

自分の長年思っていたことを裏づけしてくれたのが、著者の「朝4時起き」の本です。

朝4時なんて早すぎる!という人でも、これからは1時間、2時間くらい早起きしてみようかな?と思えることは間違いありません。

仕事が立て込んでいると、自宅に持ち帰って夜遅くまで仕事をするということをしている会社員も少なくないかと思います。日本人特有の「頑張っている」感をかもし出すためには「夜更かししている」アピールは結構有効な方法です。

でも実際、どうでしょうか。

私自身は昔から朝型人間でした。とにかく夜にめっぽう弱く、受験勉強をする学生時代も出来るだけ早く寝る方法を考えていたものです。その時実践していたのが、受験勉強は夜ではなくて朝すべきだという事実です。

よく起きてすぐに頭が働かないという説を持ち出す人もいますが、睡眠というのはその日一日の出来事などを脳みそが整理する時間でもあります。寝て起きた後は、整理が終った後ですからすっきりしているのが当然です。

朝起きるのが辛いのはどうしてか?

早起きしたくても早起きできないと困っている人もいます。

朝起きるのが辛いと感じるのはどうしてでしょう。それは朝起きた=仕事に行かなくてはいけないという人が多い気がします。

その代わりに朝早起きした時間分趣味を楽しむことにしたら、朝起きるのが辛くはなくなるはずです。私は休日の朝ほど早く起きたくなるんですが、それはやはり一日の貴重な時間を無駄にしたくないという気持ちがあります。

普段は寝坊する子どもでも遠足や運動会の日の朝だけは早起きできる理論と似ていますよね。

理にかなっている朝型人間

でも実際、朝型の生活をしたことがない人には根拠不足でしょうか。

人を活発にするアドレナリンとコルチコイドというホルモンは、夜明けから分泌されて午前7時頃にピークを迎えるので、勉強にしろ仕事にしろ意欲的になる時間帯に寝ているのはどう考えても勿体無いということなんですよね。

反対に夜は心と体を休めるためにホルモンの分泌が抑えられます。頑張って夜遅くまで仕事をしようとする努力よりも、さっさと寝て翌朝にするほうがはるかに効率が良いのが人間のリズムとして正しいのです。休日は寝て過ごしたい!という人も少なくないと思うのですが、そんな不健康な一日って充実していると言えますか?

さすがに著者のように4時起きはハードルが高いとしても、職業柄夜型という人でも、休日だけは朝型にチャレンジしてみるのも良いのではないでしょうか。


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