【書評】宗教と信仰の在り方を考えさせられる作品です。 | 沈黙

沈黙
著者: 遠藤 周作
ISBN:4101123152 / 発売日:1981-10-19
出版社.: 新潮社

遠藤周作が書いた「沈黙」は最近映画化され有名となった作品です。この本を初めて読んだのは、高校生の時でしたが、映画を見た後に改めて読み、考えされた一作となりました。この本を読んで良かったと思ったのは、宗教の在り方について考えさせられるきっかけとなった事でした。

キリスト教の教会の歴史の中では、信仰を捨てることが大問題だと考えられていたようです。しかし、信仰を捨てざるをえなくなった時はどうなのかと疑問を投げかけるこの作品は、心に訴えかけるるものがあります。作家遠藤周作自身が留学を通して宗教の在り方について考えさせられていたようです。

また体があまり強くなかったため、闘病生活を強いられ、つらい思いをたくさんしたことも彼の小説に影響を及ぼしました。人間の心に深い疑問を投げかけるこの作品は、人生について考える上で多いに役立ったと思います。

回答者:30代 女性

沈黙
著者: 遠藤 周作
ISBN:4101123152 / 発売日:1981-10-19
出版社.: 新潮社

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