【書評】気持ちは彼女へ伝わっているのか。密かに互いを思う2人の限りある恋愛ストーリー | 君の膵臓をたべたい
恋愛物の小説は限りなくありますが、この物語は互いに惹かれあっていっても限りがある恋愛です。
直接的に好きだと言うことを伝えないですが、登場人物の行動や言葉の一つ一つが繊細で本当に生き生きと伝わってくるところがなぜか癒されたり切ない気持ちになります。
余命があっても、普通の生活をしたいがために主人公の2人がありきたりな日々を過ごしますがなぜか切ない情景が目に浮かびます。
また、持病ではなく交通事故で亡くなってしまう彼女へ好きと言う思いが伝わっているのか、いないのかが凄くもやもやしましたが伝わっていたことが分かった瞬間に涙がでました。
人はちっぽけで何もできない生き物でもありますが、人間の持つ気持ちや誰かへの想いはこんなにも熱いものなんだと感じさせられた一冊でした。これを読んで、日々の自分はやりたいことができているのか、後悔はしていないか考えさせられました。
回答者:20代 女性
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