【書評】売れる小説とは何か、を教えてくれるもの。 | 火花

火花
著者: 又吉 直樹
ISBN:4167907828 / 発売日:2017-02-10
出版社.: 文藝春秋

結局、ベストセラーになるものというのは何かしらの意味において評価されるべきなのだ、ということを教えてくれる本です。お笑い芸人が「お笑い」以外の活動をするということは今の二本の芸能界では流行りめいたもので、そういった意味では、又吉さんが作家として活動するということはむしろ何の意外性もないことのようにも思えます。

しかし、結局これだけの部数が売れたわけですし、それは当然メディア戦略によるところも大きいでしょうが、それ以上に作者自身の魅力(メディアを通じて作られたものではあるが。)もあるのだろうし、さらに、内容もまたお笑い芸人であるところが、一種小説でありながらドキュメンタリーのような、あるいは私小説のように世間は思わされて、又吉さんの魅力があるだけに、一層購買意欲を?き立てたのだろうと思います。

何故売れるのか、何故この時代に買われるのか、を考察するには良い小説なのではないでしょうか。

回答者:30代 男性

火花
著者: 又吉 直樹
ISBN:4167907828 / 発売日:2017-02-10
出版社.: 文藝春秋

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