【書評】バターはかけがえのない存在であるし、キツネも猫もかけがえのない存在である | バターはどこへ溶けた?
ビジネス書や自己啓発本などは、自分の可能性を高めることや意識の向上ばかりを目指しているような感じがしてしまい、息苦しさを覚える内容だと思っていました。この本はそういった「意識高い系」の内容からいったん離れ、自分の生き方を俯瞰し、立ち止まるきっかけを与えてくれるような本だと思います。
“元ネタ”とされる本では、適性に応じた役回りや、仕事を協力してやりこなす思考法について述べられていますが、この本はまったくそんなことはありません。淡々と日常を受け入れ、同時に辛く苦しい状況にも無理に立ち向かわずやり過ごして行くための考え方が述べられています。
物事に真剣に取り組むあまり、冷静さを失ってしまったと感じたとき、この本を読んで気持ちが落ち着きました。自分の考え方が絶対正しいと思うことや、他人の考えを鵜呑みにすることが必ずしも正解では無いと思わせてくれる本です。
回答者:20代 女性
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