【書評】見ているだけでも楽しい着物の文様 | きものの文様


私は小説を書く趣味があって、あるとき時代小説を書こうと思いました。そのためにさまざまの本を買いこんだのですが、これがそのうちの一冊です。

私はとにかく着物のことがまるでわかりませんでした。それでも、小説のなかで、<おふみは××の文様の単衣を着ていた>というようなことをサラリと書きたいと思いました。そのためにこの本はとても役に立ちました。

まず、着物の文様には季節がある、ということを学びました。一年中着られる文様もあるが、季節限定のものもあるそうです。そして、たいていは季節を先取りする時期に、その文様の着物を着るのだそうです。

文様の実例については、植物文様、自然文様、動物文様、器物文様、割付文様、と分類して、それぞれたくさんの文様の写真を載せています。とてもカラフルで、見ているだけでも楽しいです。

ちなみに、わたしの小説では、「流水に紅葉」の文様と「鱗文」を使いました。これからも役に立ちそうな本です。

回答者:60代 男性


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