不動産投資って思うほど難しくはない、しかしリスクはつきもの | [書評]不動産投資 1年目の教科書: これから始める人が必ず知りたい80の疑問と答え


不動産投資の是非を考える機会

不動産投資のいい点は、銀行から借りた資金という、いわば他人のお金で大きな利益を得ることができる点。

不動産投資というと近年人気のある投資でもあります。持ち家は負債でしかないのに、不動産投資はどうしてメリットがあるのでしょうか。それは利回りの高さにあります。

持ち家の場合は自分が住むわけですから家賃を払う必要はありませんが、家のローンとして家賃相当分を支払います。

一方、不動産投資では自分が買った物件を誰かに貸して家賃を受け取ることができます。しかもその購入資金は何も全額自分の資金でなくてもいいんです。銀行から借りたお金で買って、家賃収入を得ることが出来るのが不動産投資です。

不動産投資はハードルが高いのか低いのか?

この本は、不動産投資に対する疑問について質疑応答形式で話が進んでいきます。不動産投資に興味を持っている人が手にしたらかゆい所に手が届く内容だということが分かります。

不動産投資は儲かるだろう、実際に儲かっている人ばかりだと安易な気持ちでいるのならまず本著を読んでみることです。物事には良い面悪い面、両方が存在しています。

期待で上昇して事実で売られる株式とは違い、不動産は、事実確定後にはじめて価格上昇に転じるという特徴があります。

すでにリスク資産を持っている場合、リスク分散のために不動産投資をすることは悪くない気がしました。ですが現物資産を持つリスクは大きいです。初心者にはやはり借金してまで始めるにはハードルが高いということはよく分かります。

レバレッジをかける投資は怖い?

融資を受けずに何かに投資をしろといわれたら、私は不動産は買いません。

著者はそう述べています。レバレッジをかけなければ意味がないということですね。例えば、3千万円のマンションを自己資金300万円の頭金で残りはローンにしたとしたらレバレッジは単純に10倍です。

借りたお金で買うということは、こういったことが出来るということです。

給与所得が落ちている現在は、レバレッジをかけた運用、つまりリスクを取らなければ資産は増えないよということをはっきり言っているわけですね。「よし、やってみよう!」、「いや、これは無理だな」読んだ方ははっきりどちらかの答えが出るはずです。不動産投資を検討していた時だったのでとても参考になりました。

このタイトルは不動産投資1年目の教科書なのですが、内容としては1年目どころか入学前に読んでいただきたい本です。


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