億万長者なら常識!? お金が貯まる行動とは? | [書評]「ふつうの億万長者」徹底リサーチが明かす お金が“いやでも貯まる”5つの「生活」習慣


お金がいやでも貯まるかどうかは分かりませんが

億万長者についてリサーチし続けているトマスJスタンリー氏の本です。

よくある憶測や一部の偏った情報でまとめている本とは違って、莫大な数のリサーチからまとめていますので、本に使われている数字自体にも信憑性があります。著者の本はこれで2冊目なのですが、タイトルにある5つの生活習慣を身に付けることが出来たなら、実際に億万長者とまではいかなくても将来的にお金に困らない、苦労をしない生き方が選べそうです。

物事の本質を見抜く目、浪費の誘惑をはねつける耳、他人の評価に依存しない舌、堅実なペースで進む足、危険をかぎ分ける鼻、この5つの項目について実例と共に紹介しています。本当の億万長者と、高所得なのに資産がない人の行動の比較も興味深いです。

ぜいたくは金持ちになってからすればいい

金持ちに見えたいがために消費するという行動のナンセンスさを理解する必要はあります。他者が気になってしまう人は特にこういう傾向にあるのではないでしょうか。

一部の億万長者を除いて、ほとんどの億万長者というのはごく普通の職業でごく普通の感覚を持っています。そして世間のイメージ以上に質素です。金持ちが金持ちになれたのは、至ってシンプルな理由ですが「贅沢をしなかったから」、たったこれだけなんです。

もし贅沢をしたいのなら、金持ちになってからと著者は言っています。

隣人を選ぶことの重要性

人が見栄を張る一番の相手と言えば、自分の周りに居る身近な人です。その代表的な相手が隣人です。高級住宅街に住めば、家にあわせた車を持ち、服やバッグを持ち…と、どんどんお金は必要になってしまいます。

家の大きさが示すのは、その人の持つ試算額ではなく、残債額である。

本当のお金持ちならどこに住もうが関係はないでしょうが、住んでいる場所というのは本当に大きいですね。私は一戸建てではありますが、新しく出来た団地でもないので周りは古い住宅ばかり、新しい建物と言えばアパートばかりです。こんな環境では無駄に見栄を張る必要はどこにもありません。

本当の豊かさを考えるきっかけに

億万長者の実例を通して気付かされるのは、本当の豊かさです。

お金の心配をせず、人生で「自由」にやりたいことをやれる状態

見栄を張ったり、消費すれば満たされると、そのためにあくせく働くのは幸せではない。それに気付くことが出来たら、自然とお金が貯まる習慣が身に付いていきそうです。


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