社会にはどのようなチャンスがあるのか? | [書評]エンジニアとしての生き方 IT技術者たちよ、世界へ出よう!


この本の書評を書くにあたっては、エンジニアとしての成功方法というハウツー本としてではなく、一人の人間としてどのように生きるのかという哲学的な側面を考えさせられました。

つまり、IT技術者の世界においては、日進月歩で進歩する技術に追い付かなければなせないという業界の特徴から、目先のことばかりを考えているうちに月日が経ってしまうという生活になりがちですが、IT技術で世界がどう変わるのか、そこにどういうチャンスが待ち受けているのかという観点で、自分のエンジニアとしての生き方を見つめ直すべきだということです。

誰しも若い時分には、世界で活躍するような人間になりたいなどと漠然と思っていたことがあるのではないでしょうか。それがいつの間にか、日常の細々とした出来事に埋没していってしまう訳です。

しかし、もう一度原点に戻って、人間としてどのように生きたいのか、エンジニアとしてどのように生きたいのかということを考え直してみようということです。

そのような人間でありエンジニアとなるためには、自分は何ができるのか、社会にはどのようなチャンスがあるのかということを考えてみるのです。

昔の旧制高校で学んだ人は、哲学書をよく読んでいたと言われています。このような人達は、自分の考え方にしっかりとした核になるものがあったので、世の中の流行り廃りに一喜一憂せずに成功の道を駆け上ることができたと言えるのではないでしょうか。


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