世界に通用するドローンが日本からなぜ生まれない? | [書評]空飛ぶロボットは黒猫の夢を見るか? ドローンを制する者は、世界を制す


本書では、ドローンについての実情や問題点が詳しく紹介されています。

ドローンは、どちらかと言えば悪い意味で世の中の注目を集めた無人で操縦できる小型航空機です。高い性能があり、今や日常生活の中に入りつつあります。ドローンを熟知している著者は、実体験とともにドローンが導く未来を解き明かしています。

世界三大ドローンメーカーについて、著者自らが現地に足を運んで徹底的に取材をしています。世界三大ドローンメーカーの経営トップにも話を聞き、その内容が書かれています。また、海外でも日本でも、ドローンに関する事故などが報道されています。

また、日本におけるドローン法規制の問題などについても解説されています。世界のドローンには、日本で製造された部品が使用されているにも関わらず、日本から世界に通用するドローンが生まれないのは何故か、という点についても背景などが明らかにされています。

日本を含め、世界各国でドローンを使用した配送実験や実用化の動きが見られ始めています。

数年先のビジネスを考えたとき、ドローンは欠かせない存在になっているでしょう。ドローンを制する者は世界を制する、といった状態が現実化するかもしれないのです。そして、ドローンの覇権をめぐり中国やアメリカなど、大国のメーカーが激しく競い合っています。ドローンの覇権をめぐる戦いの中で日本は生き残っていけるのか、という不安もあります。

この本では、ドローンが導く未来について熱く語られています。


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