俺の名前はクロス! 柏木十字架! 名前も過去もない戦隊の、たった一人の隊員にしてリーダーにしてレッド! | 本で出逢った感動の名言

世界の中心、針山さん〈2〉
著者: 成田 良悟
ISBN:4840237247 / 発売日:2007-02
出版社.: メディアワークス

本で出逢った名言・名セリフ

俺の名前はクロス! 柏木十字架! 

名前も過去もない戦隊の、たった一人の隊員にしてリーダーにしてレッド!

……本名だ。おっと、だが俺はこんな名前とへんぴな境遇を恨んじゃいない。寧ろ感謝しているくらいだ! 俺はこの世で交差する全ての子供達の笑顔を望む! そう世の中上手くいかないかもしれない。子供にだって悪党はいる。子供ゆえの無邪気さが他の子供を苦しめる事もある。

だが、そんな子供達含めて……全ての未来のために俺は戦う! 例えその子供が、将来世界を滅ぼすことになるとしても――その時は、その世界の子供達をまた救おう! 世界平和と同じくらい滑稽な願いかもしれないが、俺にはそれができると信じている! 

何故なら俺はヒーロー! ヒーローは強い! 何故ならば、ヒーローは強いからだ!

世界の中心、針山さん② より

そのセリフに感銘を受けた理由

私がこの長い台詞が好きなのはこれがこの章の主人公である柏木十字架の最後の自己紹介だからです。この自己紹介は話の終りに出てくるのですが、これとよく似た自己紹介が話の節々に出てきます。その時は、『子供』のことなんて考えず『戦隊ヒーローである自分』の暗示のための自己紹介で、独りよがりなものでした。

しかし、話の中で十字架が成長することによって『無理矢理ならされたヒーロー』ではなく『自分の意思なったヒーロー』になったことで、自己紹介の言葉ががらりと変わりました。長い台詞ではありますが、主人公の成長、それが垣間見れる台詞なので私はこの台詞がとても好きです。

回答者:20代 女性

世界の中心、針山さん〈2〉
著者: 成田 良悟
ISBN:4840237247 / 発売日:2007-02
出版社.: メディアワークス

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