読んだことがない本は大抵面白いが、一度読んだ本はそれより少し面白がるのに手間がかかるという、ただそれだけのことだ。 | 本で出逢った感動の名言
本で出逢った名言・名セリフ
読んだことがない本は大抵面白いが、一度読んだ本はそれより少し面白がるのに手間がかかるという、ただそれだけのことだ。
姑獲鳥の夏 より
そのセリフに感銘を受けた理由
ものごとの捉え方に対して常に多方面からの楽しみがあることを本という非常に身近なもので端的に表現しているところに新鮮さの中にコロンブスの卵的な感覚を覚えたため、非常に印象に残っています。
この本は確かにそのことを体現していて個人的にも同じ本を5回6回と何度読んでも楽しめたことも印象的でした。すなわち、本の中のセリフである一度読んだ本はそれより少し面白がるのに手間取るという点に対して、その本そのものの内容がそれを具現している意味論的な入れ子構造をとっているところに不思議庵感覚を覚えています。短くもなく言葉のみはそれほど印象的ではないかもしれませんが状況と相まって個人的には好きな言葉です。
回答者:30代 男性
あわせて読みたい