「やるべきことを選んでおけば、やるべきことを放棄しなかったぶんだけ後悔が軽くてすむ」 | 本で出逢った感動の名言

月の影 影の海〈下〉―十二国記
著者: 小野 不由美
ISBN:4101240531 / 発売日:2012-06-27
出版社.: 新潮社

本で出逢った名言・名セリフ

「やるべきことを選んでおけば、やるべきことを放棄しなかったぶんだけ後悔が軽くてすむ」

月の影 影の海(下) より

そのセリフに感銘を受けた理由

究極の選択を迫られた時、人はどんな選択をするのでしょうか。主人公の陽子は普通の高校生でした。麒麟が王を選ぶという世界からやってきた景麒からなんの説明もないまま、異世界へとやってきます。この時、すでに陽子は王でした。

その世界では妖魔がいる世界であり、王が国をおさめるという陽子にとってまったく理解のできない世界です。もう、二度と故郷に戻れないことを知らないまま、元の世界に戻りたいと懸命に生き延びます。王になると国をおさめなければなりません。王がいなければ妖魔がはびこり、災害が絶えず、人々が苦しみます。王がいるだけで、災害や災厄をおさえられることもあるのだという設定は、とても残酷です。

それでも帰りたい、けれど王として国を捨てるわけにはいかないというジレンマのなか、友人が陽子にかけた言葉です。やらなけらばならないことがある時の気持ちの折り合いのつけ方、納得の仕方、普段の生活の中でとても参考になっています。

回答者:30代 女性

月の影 影の海〈下〉―十二国記
著者: 小野 不由美
ISBN:4101240531 / 発売日:2012-06-27
出版社.: 新潮社

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