人がこの世の中からいなくなって、その人の自我が消えることはね、とてつもなく恐ろしくて、悲しいことだから | 本で出逢った感動の名言

マリアビートル
著者: 伊坂 幸太郎
ISBN:4041009774 / 発売日:2013-09-25
出版社.: 角川書店

本で出逢った名言・名セリフ

人がこの世の中からいなくなって、その人の自我が消えることはね、とてつもなく恐ろしくて、悲しいことだから

マリアビートル より

そのセリフに感銘を受けた理由

人をなぜ殺してはならないのか、中学生が殺し屋たちに聞いて答えが出ない中、大切な人を無くしからっぽの鈴木先生が最終的に”なぜ”に答えた後の言葉です。人を殺してはいけない、それはいつ殺されるかわからない状態だと人が仕事をしなくなり国家が経済的に困るから淡々と述べた上で、その言葉を投げかける鈴木先生が鈴木先生らしく安心させてくれました。

殺人事件が1日に何件も起こるこの世の中で人を殺してはいけないということはわかっているけれどなぜいけないのか、深く人が考えずに目を逸らしているこの問いかけにスポットをあてたものでありながら、新幹線の中でどんどん人が殺しては殺されるという歪んだ物語、その中での答えだから胸に響くものがあるのだと思います。

回答者:20代 女性

マリアビートル
著者: 伊坂 幸太郎
ISBN:4041009774 / 発売日:2013-09-25
出版社.: 角川書店

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