ぼくは赤いやつ、好き。小谷先生も好き。 | 本で出逢った感動の名言
本で出逢った名言・名セリフ
「ぼくは赤いやつ、好き。小谷先生も好き。」
兎の眼 より
そのセリフに感銘を受けた理由
教育系に興味があって、大学の教育学部に進学したときに図書館で見つけて読みました。児童書の部類だと思うので、ひらがなが多くて、逆に読むのが大変なところもありますが、一話一話が短いので、大人であれば、さらっと読めると思います。
これは、小谷先生という大学を出たての箱入り娘タイプの女性が小学校に赴任して、貧しい地域の小学生たちと奮闘する物語なのですが、そのなかで出てくる小谷先生のクラスの一年生・鉄三は「う」とか「ん」とかしてものを言わない石のような子供でした。それが小谷先生との関わり合いのなかで、徐々に心を開くようになってきて、字もかけなかった子だったのですが、「小谷先生も好き。」と作文できるようになって、この場面は、思わず読みながら泣いてしまうくらいでした。
回答者:20代 男性
あわせて読みたい