たとえば、自分が長年探していた本と出会うこと。あるいは、ちょうど歩きながら考えていた本が、ふいに目の前に現れること… | 本で出逢った感動の名言

夜は短し歩けよ乙女
著者: 森見 登美彦
ISBN:4043878028 / 発売日:2008-12-25
出版社.: 角川グループパブリッシング

本で出逢った名言・名セリフ

たとえば、自分が長年探していた本と出会うこと。あるいは、ちょうど歩きながら考えていた本が、ふいに目の前に現れること。買って帰ったまったく内容は関わりのない何冊かの本の中に、同じ事件や人物について書かれた一節があるのを発見すること。甚だしい例では、昔に自分で売った本が古本屋を巡って、自分のところへ帰ってくることもあるそうです。

夜は短し歩けよ乙女 より

そのセリフに感銘を受けた理由

人との出会いと一緒で、本との出会いも合縁奇縁だと思います。一冊の本にめぐり合ったことで、次々と連想ゲームのように数珠つなぎに繋がってゆく読了本の山というのは、見ていると不思議な気分になります。

どこかしらで何かが繋がっていて、そうしてまた読み終えた本をしばらくたってから再読するというのも、とても楽しい時間だと、本を選ぶ段階から思います。読みたい本を選んでいるつもりでも、今手にしている本が何かの連鎖の一部だと気付いた時の楽しさは読書好きではなくてもなにか運命的なものを感じる瞬間なのではないかと思います。

もちろん本同士の繋がりだけではなく、人との出あいで繋がる縁というのも不思議に思うこともありますし、感謝することもあります。こんな風にたくさんの縁で繋がってゆくということにハッと気付いた瞬間にいつも思い出す一節です。

回答者:30代 女性

夜は短し歩けよ乙女
著者: 森見 登美彦
ISBN:4043878028 / 発売日:2008-12-25
出版社.: 角川グループパブリッシング

あわせて読みたい