「落ち込んでいる人に、どう声をかけていいのか」 | [書評]SEのためのうつ回避マニュアル~壊れていくSE


現代社会は成果主義のため、多くのSEがストレスをかかえており、将来への不安を合わせて、うつ病のリスクを抱えていると言えます。

うつ病のリスクは、IT業界全体に通じて当てはまることで、各方面で心の病が多発しており、うつ病の予備軍も多く存在しているわけです。本書の著者はカウンセラーとして豊富な経験を有しており、IT業界に関しても、構造的な問題点の解決を提案しています。

著書では、ストレスが心や身体に及ぼす影響に関して、事細かく解説しており、メンタルのコントロール方についてアドバイスしています。その中には、コミュニケーションの仕方や周囲に対しての気持ちの持ち方なども含まれており、如何に自分の気持ちを楽にするかのノウハウが記されているわけです。

うつ病は、本人も気づかないまま進行するので、発症した時には完治に時間がかかります。特にSEは、時間に追われて、自分の心身の異常に気づかない場合が多く、重症化してしまうわけです。

それ故、ストレスが及ぼす影響とうつ病に関しての正しい知識を理解し、普段のメンタルコントロールを適切に行っておくことが重要になると言えます。

著書は「最近、気分がすぐれないけど、このままで大丈夫か」等と問題意識を感じている人に一読を勧めています。

また、「同僚や部下が現在、精神的に危険な状態だと感じている」「落ち込んでいる人に、どう声をかけていいのか」と悩んでいる人には、きっと解決の糸口になると確信していると言えます。


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