劣化した油絵を元の美しさに戻す修復師が未来へ向かう強さが読みごたえがあります | 読むと旅に出かけたくなる本
劣化した油絵を元の美しさに戻す修復師が未来へ向かう強さが読みごたえがあります
冷静と情熱のあいだに より
行ったことがないのに、フィレンツェの街並みが頭に思い描ける文体で、暖かさが感じられ懐かしい気持ちにさえなります。 おそらく、物語が主人公の数年間の人生を追った内容だからです。街並みの描写が詳しく、読んでいて頭のなかにフィレンツェの石畳が広がります。この小説は映画化されていますが、私は映画は観ていません。小説で読む派なので。
この小説は、絵画の修復師を志す若者が、過去も修復しようとする話ですが、過去に囚われず未来に向かう瞬間も書かれています。文体がとても優しく書かれていて、勢いで全部読んでしまいそうなぐらい読みやすい本でした。そのため自然に情景が絵はがきのように頭に入ってきて、私もフィレンツェに旅立ちたくなりました。
回答者:30代 女性
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