アイルランドで語り継がれている伝説や伝承の中から妖精のお話を集めたものです。

ケルト妖精物語 より

もともと神話など好きで、特にケルトの神話に出てくる妖精は大好きです。嘆きの妖精バンシー、海に棲み漁師を惑わすメロウ、靴を直してくれる妖精レプラホーンなど名前を聞いただけでもワクワクします。

この本は妖精にまつわる話を取りまとめたものですが、「アイルランドの妖精の分類」や「アイルランドの物語の語り手」などアイルランドの伝承も紹介されており、アイルランドの文化的背景がうかがえます。中世ヨーロッパの暗闇にひそむ不思議な存在の雰囲気を味わいつつも、それが現在にも人々の暮らしの中で息づいているのだろうと想像にかたくありません。

お話を読んでいると、アイルランドの緑の草原に行って風に吹かれながら、そこかしこに妖精がいるんじゃないかと空想にふけってみたくなります。

回答者：40代 女性