小さな食卓をととのえながら、私の孤独は私だけのものだ、と思った。 | 本で出逢った感動の名言

つめたいよるに
著者: 江國 香織
ISBN:4101339139 / 発売日:1996-05-29
出版社.: 新潮社

本で出逢った名言・名セリフ

小さな食卓をととのえながら、私の孤独は私だけのものだ、と思った。

つめたいよるに より

そのセリフに感銘を受けた理由

この一文は江國香織さんの短編集つめたいよるにの中の「ねぎを刻む」という短編の一節です。この短編すべてに自分と似ていると感じた私はとてもこの話に惹かれました。

この中での「私の孤独は私だけのものだ」という言葉は、孤独だからと言って他人にどうこうできるものではなく、自分だけが有している自分にしかどうにもならないものなのだという気持ちが込められているように感じます。自分でどうしようもない孤独感を感じたときにはこの言葉を思い出します。どうしようもない孤独に不安をおぼえていても、この短編を読みこの言葉をみると、少し孤独が和らぐのです。

「そうだ、この孤独は私だけのものなのだ。」と納得し、じゃあねぎでも刻んでみようかと思うのです。

回答者:20代 女性

つめたいよるに
著者: 江國 香織
ISBN:4101339139 / 発売日:1996-05-29
出版社.: 新潮社

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