【ましろのおと(1)】日本人の郷愁を誘う三味線がテーマのソウルフルなコミック | おすすめ漫画感想

ましろのおと(1)
著者: 羅川 真里茂
ISBN:4063712613 / 発売日:2010-10-15
出版社.: 講談社

ちょっと見当たらない、三味線がテーマのコミックという点で印象に残りました。偉大な三味線奏者の祖父の音を聞いて育った青森の高校生が、上京し三味線で生きていく夢をかなえようと格闘する物語です。

主人公は高校生ですから、津軽三味線愛好会の一員として友達と共に大会に出場するあたりはまだふつうでした。そのうち学校をやめ民謡居酒屋のスタッフとなり、素人のお客さんを気持ちよく歌わせる伴奏に苦悩することで一皮向け…という感じで思いもかけない展開に驚かされます。主人公の朴訥な青森弁も、終始いい味だしてるなと感心しました。

三味線の音が好きな方には(私もそうですが)一読の価値があるのではないでしょうか。読み終わるのを待ちきれず、上妻宏光や吉田兄弟のCDが聞きたくなるような臨場感ある作品です。

回答者:40代 女性

ましろのおと(1)
著者: 羅川 真里茂
ISBN:4063712613 / 発売日:2010-10-15
出版社.: 講談社

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