悩める自分の人生を大きく一変させてくれた思い出深き本 | [書評]人間を考える


松下幸之助が語る”自分がこの世に生まれた意義”

常に生成発展している宇宙世界において、人は生きとし生ける者の中で最高に位置する存在である。それが故に正しく力を使い、全ての生命を幸福にする義務がある。

この書籍は、松下幸之助さんの著作です。松下幸之助さんというと、パナソニックという大手電気メーカーを創られた方です。

経営の神様と呼ばれた人ですが、哲学者でもあったと言われている人で、この本は、経営に関することやビジネスのハウツー物ではありません。人として生きる価値を自問自答しながら、書れた本と記憶しています。
人が何故、生まれてきたのか、そして、自分がこの世に生まれてきた意義がどこにあるのかということを松下幸之助さんが悩み辿り着いた結果をまとめています。

この本を知ったきっかけですが、あるビジネス雑誌で松下幸之助さんの特集があり、たまたま購入して読んでいた時に、この本の紹介コラムに目が止まったのです。

執筆完了時に本人が語った言葉

自分の思っている考えは全て、この本に盛り込んだ。悔いが残らない。

この本を書き上げられた時に、本人のが語った言葉が印象的でした。この言葉を知ってから無性に読みたくなったのです。

哲学的な内容で人によって解釈が分かれる部分もありますが、このような受け止め方をしています。
「生きとし生ける者の中で、人間が最高峰の位置に存在しているということです。しかし、それが故にその位置や力を正しく使っていかなければならない義務がある。仕事においても私生活においても、そのような心で生活を送ることが大事だ。」

この本を読んだ時は、仕事て悩んでいた時で、目の前が一気に明るく晴れた感じがしました。私自身が「生きていく」ことの意味を真面目に考え悩んでいたからです。

あまり知られていない書籍かもしれませんが、私にとっては本当に人生の指針となった本には間違いありません。その後に、意義ある人生の送り方や人生の成功と言ったような本はかなり読みましたが、この本のようなインパクトの強い本には未だかつて、出会ったことはありません。

1冊の本で、数十年と悩んでいた自分の心が晴れて、それ以降、指針となっている本です。

人が1冊の本で救われたということを聞く事がありますが、まさに私の体験がそうだと思っています。


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