新たな仲間を迎えて飛翔する青道高校 | [書評]ダイヤのA act2(2)
センバツが終わって
第84回選抜高校野球大会準々決勝対巨摩大藤巻高校に0-2で敗れた青道高校は、戻ってきて早々に春の大会が待っています。皆は休む間もなく着替えて練習に向かいます。
甲子園で活躍できた人、思った活躍ができなかった人。それぞれ思うところがあり練習に打ちこむ部員たち。
しかし、帰ってきた選手は皆顔つきが違っていました。
そんな中、甲子園であまりいいところがなかった小湊春市。彼は、甲子園の出場を決めた際に兄亮介の「もう俺を追うな・・自分だけの道を突き進め春市」という言葉について考え、ついにあの目を覆っていた髪を切りました。
その後食堂でひと波乱があったのですがそれは読んでのお楽しみ。やっぱり春市君と亮介君は兄弟なんだなぁとしみじみ感じられます。
新入生入部
新年度に入りクラス替えの後、甲子園の結果報告を全校生徒の前で行った後はやはりクラスメイトに囲まれるのでした。
そしてついに新入生が入部してきます。全主将結城哲也の弟将司をはじめ、そうそうたるメンバーがそろいました。これもやはり甲子園に出場した効果だと思います。
だけどやっぱり実力のある人っていうのはどこの世界でも腹に一物もニ物も抱えている人が多いようでして・・・
御幸から正捕手の座を奪おうとしている人もいればメジャーでの通過点と豪語するものもいれば、はたまた自分が期待されていると勘違いしてしまう人までいます。
そんなこんなで新生青道高校野球部は始動します。
新たなスタート
新入生を迎え、早速春季東京都大会がスタートします。
初戦から順調に成長したところを見せていく選手たち。沢村栄純も見せつけてくれました。
なんと全球ストレートで三者三振と甲子園やその後に感じた気持ち、それに伴った練習の成果を存分に発揮してくれました。
いっつもどこかで何かをやらかしてしまう栄純君の活躍する姿は、どこか頼もしく見えました。
同時にライバルたちの戦いも繰り広げられています。
注目すべきは三回戦で早くも激突する稲実と薬師の戦い。
息詰まる投手戦の行方は・・・
新入生が入部して、いよいよ始まった春季大会が書かれている第2巻。新しい展開に期待しながら読んでいけること間違いありません。