はさみとのりでレポートを書く方法 | [書評]考える技術・書く技術
若い人にも読みやすい、文書術の入門書
文章の構成、書き方・・・などについて、読み進んでいくうちに知らず知らずのうちに身につく、文書術の入門書です。
なによりも、文章を書くことに自信がつきます。このような本はまれです。というのは、この種の多くの本は、読みにくいのです。学者が書いた本は、一人よがりで役に立たないことが多いです。しかし、この本は本の中に入りやすいです。
参考までにいいますと、この本は、現在、手元にありません。息子が持って行ってしまいました。とにかく、わかりやすいようです。もちろん若い人にも理解しやすい、そんなわけで学生にも使いやすいようです。
この本では文章の書き方、レポート、論文の書き方について、長々と説明しているような文章、節などは出てきません。
それらについては実に、こまかく簡潔にまとめてあります。しかし、テクニックの寄せ集めではありません。そんなわけで、文章を書くとき、あるいはレポートや論文を書くときの辞書代わりにも使えます。
はさみとのりでレポートを書く
この本の内容で、とくに感心したのは、文章、レポート、論文を書くのは鉛筆と紙だけではないということです。
はさみとのりが大きな武器になるということです。これを読んで、私自身も大変自信がつきました。そして早速実行しています。最も、この本が書かれた当時と現代では、文具の事情が違いますから、私ははさみと糊はつかっていません。
レポートなどの文章を書いた後、パソコン上で、文章を削除したり、切り貼りしています。しかし、その基本は本書のはさみとのりでレポートを書くという姿勢です。
思い出せば、パソコンを使う前は、カードやポストイットを使っていました。それがパソコンになっただけです。しかし、時代が変わっても、使う文具が変わっても、本書の内容はあせることはないでしょう。
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