人付き合いの悩みを解消する『縦の関係』と『横の関係』の考え方とは | [書評]嫌われる勇気 自己啓発の源流「アドラー」の教え


人の悩みの中心はいつも『対人関係』

人の悩みはすべて対人関係にある

この本を読み終えて、印象に残っているフレーズです。現在も大昔も、変わらず人の悩みというのは『対人関係』にあるようですね。

一般的に考える『対人関係』とは、「親子関係」から始まり「友人関係」、先生と生徒・師匠と弟子・社長と部下などの「上下関係」や近隣や社会との関わりもまた『対人関係』が存在しますよね。世の中に溢れている人間関係の問題もまたこの『対人関係』から生まれています。

しかし、この本の中でいう『対人関係』の問題とは、『自分と自分』の問題だと述べられています。要は『自分』を知る為の書でもあり、問題解決は『自分の中』にあることがわかります。

きっと読んでみると「成程!」…と思うに違いありません。

『縦の関係』と『横の関係』を意識する

世界はシンプルであり、人生もまたシンプル

日本は特に昔から上下関係を重んじてきた国でもあります。

教育の中で一般的な対人関係については、『横の関係』より『縦の関係』を重視に植え付けられ、そのまま大人になった我々もまた、子供へ『縦の関係』を強いています。

この『縦の関係』こそが、私たちを悩ませ複雑な『対人関係』を作り出しているという事が書かれています。自分という『個』を知り、歪められてきた意識を正せば、苦しみも悲しみも軽減され、もっと心は『自由』になるのではないでしょうか?

心が『自由』になれば、身体も軽くなると思います。食べ過ぎの人は別ですけどね(笑)

本来ならば人は『個』です。

日々どんなに大きな社会の中に生きていても基本は『個』なんです。わかっているようで、理解がまだ出来ていない私たちは多分、日々の生活に流されて大切な事を忘れてしまっているのかもしれません。

100万部売れたとは言っても、まだまだ足りない意識改革ですので、一人でも多くの方に、このアドラー心理学『嫌われる勇気』を手に取っていただき、もっとシンプルな生きやすい社会を一緒に作り出せたらと願っています。


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