私たちは、メキシコからマゼラン海峡にかけて顕著な民族誌学的類似性を示す、一つの混血民族を形成しているのです。ですから、心… | 本で出逢った感動の名言


若きチェ・ゲバラが親友とバイクで南米大陸縦断の旅行中に立ち寄った、ハンセン病療養所で行った演説の一文です。旅路での様々な人との出会いや別れ、先住民含む混血民族への差別扱いなどを目の当たりにしてきたゲバラが、医者としてでだけでなく、列強国に分断されつつある南米に住む一人の人間として、その思想を繰り広げていく青春ロードムービーと思いきや、それだけに留まりません。特にこの療養所での人々との出会いは、後の革命家としてのゲバラに多く影響を与えたものだと思います。

彼の知性、行動力、人々を惹きつけるカリスマ性を垣間見る、印象的なシーンです。医学生から政治活動家へと変貌したゲバラは、後に「私はすべてを旅で学んだ」と記しています。苦しむ人々を目の前にしながら、何もしないことはできない、そんな若き熱い情熱が伝わってくる力強い一文です。

回答者:30代 女性

本で出逢った名言・名セリフ

私たちは、メキシコからマゼラン海峡にかけて顕著な民族誌学的類似性を示す、一つの混血民族を形成しているのです。ですから、心貧しい地方主義の重荷など全て打ち棄てて、ペルーと、統一されたアメリカのために、乾杯します

モーターサイクル・ダイアリーズ より


あわせて読みたい