己に会えば己を殺せ | 本で出逢った感動の名言


この言葉は、禅で有名な「仏に逢えば仏を殺せ」という言葉に岡本太郎が投げかけたものです。

禅のお坊さんの前で、太郎が「仏に逢えば」というが、これから毎日道で立ち続け仏に会えると思います?と問いかけました。禅のお坊さんは誰も手をあげませんでした。そこで、太郎はいいます。

「そう。会えるはずないんです。では、何に出会うと思いますか?」

この言葉にも反応がありませんでした。

「出会うのは己自身なのです。己に会ったら、己を殺せ」

太郎はこのようにいいました。禅のお坊さんは拍手喝采でした。

この話を読んだとき、非常に感動した理由があります。

禅の道にせよ、他の道にせよ、人生を本気で生きていくという上で、道を真剣に見続け、考えてみると、ぶち当たるものがあります。

それは、自分自身の等身大の姿です。

今まで、経験してきたこと、好きなところ、嫌なところなど浮き彫りになるわけです。

その時に、先に進むために必要なことは、今までの自分に縛られないことです。

今までの自分を殺し、次に道が開ける。

そうゆう意味なんだと思いました。

つまり、この言葉は、その意味を端的に示しているのです。禅の言葉を借りて、人生の真意をつく言葉を、禅のお坊さんたちに投げる姿に非常に感動を覚えました。

回答者:20代 男性

本で出逢った名言・名セリフ

己に会えば己を殺せ

自分の中に毒を持て より


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