「だが、龍之進はその時、すべてを合点していた。徳江を最初に見た時、どこかで会ったような気持ちがしたのは、そういう訳だった… | 本で出逢った感動の名言
この本は、宇江佐真理の時代小説、髪結い伊三次シリーズの一巻です。6つのお話に分かれています。この回では、江戸の同心、不破龍之進が妻となる人に気付いたいた時の心情が書かれています。
それは、「徳江さん」という町人出身の人です。私は、結婚したことがありません。夫となる人との出会った時の気持ちは、はっきりと想像つきません・・。しかし、この場面を読んで、「伴侶との出会いは、不思議なもの。初めて会ったとしても、どこかで会ったことのするものなのかなあ」と思いました。
龍之進は周りの同僚たちが、結婚し、親になっていく中、なかなか、自分のお相手が見つからなかったのです。本人も、家族もやきもきするなか、やっと「徳江さん」に出会い、結ばれます。二人が幸せに暮らせればいいなと思います。
回答者:30代 女性
本で出逢った名言・名セリフ
「だが、龍之進はその時、すべてを合点していた。徳江を最初に見た時、どこかで会ったような気持ちがしたのは、そういう訳だったのかと。まあ、男と女が所帯を持つ時なんて、多かれ少なかれ、こんなものだろう。」
今日を刻む時計(髪結い伊三次捕物余話) より
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