野良仕事は辛い、掃除は辛い、嫌だ嫌だって駄々をこねて逃げ出す人間を許すことはね、そういう仕事をきちんと果たしている人に対… | 本で出逢った感動の名言

風の万里 黎明の空〈上〉―十二国記
著者: 小野 不由美
ISBN:4101240566 / 発売日:2013-03-28
出版社.: 新潮社

一見、供王という立場の上に胡坐をかき、公主の座を追われた祥瓊に、嬉々として辛くあたる少女が、その実、祥瓊よりも余程責任を自覚しており、権力などにとらわれず、公正に物事を判断しているのだと、よく分かるひと言だと思います。

それまで、少なくともファンタジーにおいて、王とは当然恵まれたものであり、裕福な生活をすることは基本的に当たり前のことだと思っていたのですが、珠晶のこの言葉によって、決して王はただ華美な生活を受容出来るという訳ではなく、それ相応の責任を果たしているからこその報酬として華美な生活を出来ているのだと分かり、目からウロコが落ちたような感覚がしました。

それまでの価値観を良い意味で壊してくれた言葉だったので、非常に感動した覚えがあります。

回答者:20代 女性

本で出逢った名言・名セリフ

野良仕事は辛い、掃除は辛い、嫌だ嫌だって駄々をこねて逃げ出す人間を許すことはね、そういう仕事をきちんと果たしている人に対する侮辱なの。

風の万里 黎明の空 より

風の万里 黎明の空〈上〉―十二国記
著者: 小野 不由美
ISBN:4101240566 / 発売日:2013-03-28
出版社.: 新潮社

あわせて読みたい