金剛ヒカリが今回の主役 | [書評]干物妹! うまるちゃん 8
ぐだぐだした兄妹の日々が良い
8巻になり、徐々にですがキャラクターの関係図が見えてくるようになりましたが、相変わらずぐだぐだの生活を続けているような感じの1冊です。以前までよく見られた、タイヘイが起こっているシーンは少なくなっていて、ゆっくりしている生活が漫画につづられています。
初期のころの、問題を起こして怒られるようなシーンが面白いと思っていた自分には、少し物足りないところもありますが、それでもコンセプト自体は変わっていなくて、兄妹の日々が数ページの漫画になって描かれています。
金剛ヒカリが今回の主役
今回の話は、金剛ヒカリが、ある意味主役となっています。
これまで名前以外のところは殆ど知られておらず、どのようなキャラクターとなっているのか全くわからないままでした。今回その部分が見えてきて、うまるに近いキャラクターになっていることが示されています。被っているように思われますが、実際には頭の回転が比較的早くて、甘えたいと思っているような感じなので、そこまで被っているわけではありません。
徐々にですが、学校にいるメンバーと、会社で仕事をしているメンバーが、色々なところで繋がりを持っていることも見えています。今回登場したヒカリについても、実際にはタイヘイの上司の妹だったりするし、他のメンバーについても素性が徐々にわかってくることもあります。8巻にもなると、わかってくる部分が多くなければなりませんが、その素性がわかるようにしつつ、今までの方針を変えていないところがいいと思います。
ちょっとした気分転換に
たまにはこうしたゆっくり読める漫画というのも、凄く面白いと思いますし、1話完結で終わっているものが多いため、この1冊から読み始めても良いかもしれません。
ストレスを感じているときに、ゆっくりしたいと思っているときに読むのもいいですし、ちょっと気分転換をしたいとき読んでみるのもよいです。