【書評】この本には、「嫉妬」について過去の事件を例にとって分かりやすく書かれております | 嫉妬する人、される人

嫉妬する人、される人
著者: 谷沢 永一
ISBN:4344410858 / 発売日:2008-02
出版社.: 幻冬舎

嫉妬、というのは、社会に通底するものです。どこでも、誰にでも、起こり得ることです。この本は、そんな嫉妬という感情を、日本の歴史上の事件を例にとって読み解いております。そして、そこから嫉妬の対象となることを避けるための、身の処し方を学ぶことができました。

人間、誰もが大人になると、嫉妬は「みっともない」「恥ずかしい」感情だということは(理性的には)理解しているのでしょう。しかし、その「恥ずかしい」嫉妬を(それとは分かりにくいやり方で)演じてしまうというのは、どんな人間にでも起こり得ることなのです。自分は嫉妬を感じたとしても、それを行動に起こすことはない、という人もいるでしょう。それでもある誰かは、嫉妬に駆られた時、直接的に、あるいは間接的にその対象を潰そうとすることがあるのです。

これはどんな社会でも、実際に起こっていることです。ですから、この本を読んだことは、その怖ろしい嫉妬について考えてみる良い契機となりました。

回答者:30代 男性

嫉妬する人、される人
著者: 谷沢 永一
ISBN:4344410858 / 発売日:2008-02
出版社.: 幻冬舎

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